2017年4月17日(月)に当院2階会議室にて今年度第1回目(通算第20回)の「いきいき健康教室」(無料医療講演)を開催しました。今回は「今話題の『細胞診』でわかること~ヒトの細胞を見てみよう~」をテーマに、当院の臨床検査技師が講義を行いました。
細胞診とは、喀痰、胸水、腹水など、採取した細胞が悪性か良性かを見分けるために細胞を染色して正常なものと比較し、診断を行う検査のことです。そのため、特にがんの診断に広く用いられ、適切な診断を下すために知識と技術のある医師や臨床検査技師が検査を行っています。今回の講義では、細胞診の検査について、細胞診でわかること、どのように細胞を取るのか、また、検診と細胞診のかかわりについてもお話しいたしました。 講演後には、実際に染色された細胞を顕微鏡で観察し、違いについて参加者全員に体験いただきました。普段見られない細胞を見ながら、正常な細胞とがん細胞を比較して聞く説明はとても理解が深まったとの感想をいただきました。 最後に講師より、日本ではいま2人に1人が「がん」にかかると言われているが、早期で見つけられればがんは決して怖い病気ではありません。しかし、そのためには早期発見、早期治療が重要になので、自分のため、そして心配してくれる周りの人のためにも、がん検診を受診してください。と説明がありました。 次回のいきいき健康教室は、6月15日(木)、当院の管理栄養士が「ロコモティブシンドロームって知っていますか?~体組成計を使って筋肉量を測ってみましょう!~」を開催いたします。ぜひお誘い合わせのうえご参加ください。 第20回いきいき健康教室のパンフレットはこちら(PDFファイル 556KB)(JCHO札幌北辰病院)