薬剤部のご紹介

診療・各部門

薬剤部は現在、井藤薬剤部長のもと薬剤師16名、助手4名(パート)の体制で業務を行っています。平成10年8月より院外処方せんを全面発行し、かかりつけ薬局の定着を目指して処方せんの面分業を支援し、調剤薬局との連携を行っています。院外処方せん発行率は約95%、面分業率は約60%となっています。病院薬剤師と調剤薬局薬剤師との連携『薬・薬連携』を全国でも先駆けて実施し、特に“お薬手帳”を当院受診者が全員所持するよう推進に力を注いでおり、地域全体として患者の皆様への薬物治療に貢献しています。

業務内容

薬剤師の業務は、内服薬や注射薬の調剤、院内製剤の調製、TPNの調製、抗がん剤の調製、医薬品情報活動、病棟業務、医薬品の在庫管理、TDMなど多岐にわたっています。
院内では患者の皆様がより良い医療を受けられるように、全病棟で入院患者の皆様への服薬指導・のみ薬の一包化、高カロリー輸液の調製をしており、抗がん剤の調製は外来を含めた院内全体で実施しています。
散剤監査システムや注射薬自動払出機などの導入により、業務の効率化や医療安全対策にも努めています。
病棟活動では、入院患者さんの薬物治療が有効にかつ安全に実施されるよう薬剤管理指導業務を実施し、各診療科のカンファレンスなどへも積極的に参加しています。
また、平成17年より入院患者の持参薬や健康食品などの確認業務を開始し、患者の皆様に安心して手術や治療を受けていただけるよう努めています。

調剤業務
調剤業務
持参薬調査
持参薬調査
注射無菌製剤
注射無菌製剤

チーム医療

医師、看護師、薬剤師、検査技師など各領域の専門職種で構成された様々なチームが活動しています。薬剤師も以下のような活動に積極的に関わり、チームの一員として患者の皆様の治療に貢献しています。

  • 感染制御チーム・・・カンファレンス参加、ラウンド、研修会の開催
  • がん化学療法・・・カンファレンス参加、レジメン管理、患者さんへの説明や指導
  • 緩和ケア・・・カンファレンス参加、ラウンド、患者さんへの説明や指導
  • NST(栄養サポートチーム)・・・カンファレンス参加、ラウンド、栄養管理
  • 褥瘡対策チーム・・・ラウンド、治療支援
  • 認知症ケアチーム・・・カンファレンス参加、研修会の開催

教育、研修

各種学会・研修会などへの参加、認定薬剤師などの認定取得活動を推進し、薬剤師職員の育成や研鑽に努めています。
当院薬剤部は日本医療薬学会の認定薬剤師制度研修施設、がん専門薬剤師制度研修施設、薬物療法専門薬剤師制度研修施設に認定されており、高度な薬剤師教育機関となっています。
また将来の医療の発展のために、薬学部1年生の早期体験学習・5年生の2.5か月間実習を受け入れています。

後発医薬品の採用について

後発医薬品の採用に当たっては、医薬品の品質、製造販売会社の供給体制や情報提供体制に問題がないか確認したうえで、当院における医療の必要性を満たすかどうか考慮し採用しております。

先発医薬品が国から承認を得ている適応(効能・効果、用法・用量)について、後発医薬品には欠けている場合もあり、そのような場合は先発医薬品を使用しています。

薬剤部スタッフの資格(2024年4月現在)

日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 井藤達也
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 下口谷貴、佐々木静香
日本糖尿病学会 糖尿病療養指導士 藤井有貴
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 井藤達也、藤井達郎、久保瞳
日本腎臓病薬物療法学会 腎臓病薬物療法認定薬剤師 川本康太郎
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法暫定指導薬剤師 鈴木智子
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 下口谷貴
日本小児臨床薬理学会 小児薬物療法認定薬剤師 久保瞳
日本循環器学会 心不全療法指導士 佐々木静香
日本腎代替療法医療専門職推進協会 腎代替療法専門指導士 川本康太郎