2016年11月17日(木)に当院2階会議室にて今年度第5回目(通算第15回)の「いきいき健康教室」(無料医療講演)を開催いたしました。
今回は「家庭でできる転倒対策~転倒の原因とその予防について学ぼう~」をテーマに当院の理学療法士が講師を担当し、説明及び自宅でできる転倒予防運動を参加者全員で行いました。
転倒は筋力低下、バランス機能低下や歩行機能低下などで起こりやすくなり、特にこれらの原因を有している高齢者では危険性が1.6~5.4倍になると報告されています。また、転倒により骨折することも多く、長期入院が必要となった場合、さらに身体機能・認知機能の低下を招く可能性もあります。これらを防ぎ、転ばず元気で楽しい生活を送るためにも転倒予防は大切なのです。
また、屋内、屋外別に転びやすい場所の紹介があり、屋内では部屋の整理整頓、階段、段差への手すりの設置や夜間の足元灯の設置が転倒予防には効果的とのこと。そして、屋外でこれからの季節に特に注意が必要なのが、駐車場の出入口などの雪が圧雪された場所です。雪は圧雪されることで滑りやすくなるためとても危険なのです。雪道は歩幅を狭く、足裏全体を地面につけることで、体のブレが減り広い面で体を支持することができ、転倒を予防することができます。
講義中には転倒予防運動として、筋力トレーニングとバランス練習を行ない、参加者の方々は熱心に取り組まれていました。
今回も、大勢の方にご参加いただきありがとうございました。
次回のいきいき健康教室は12月15日(木)に行いますので、みなさまぜひお誘い合わせのうえご参加ください。
第15回いきいき健康教室のパンフレットはこちら(PDFファイル 576KB)
(JCHO札幌北辰病院)