診療・各部門
がんの予防及び早期発見のためにがん検診をご検討下さい。
がん検診について
日本人の死因の第一位はがんです。しかし、がんはいつ発生するかわからないので、毎年または隔年でがん検診を受けて症状がないうちに発見することが重要です。
検診種類 | 対象者 | 受診間隔 | 主な検査内容 |
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胃がん検診 | 40歳以上 | 1年に1回 | 胃バリウム検査 (X線写真11枚撮影し専門の医師が読影) |
大腸がん検診 | 40歳以上 | 1年に1回 | 便潜血検査 |
子宮がん検診 | 20歳以上 | 2年に1回 | 頸部細胞診 |
乳がん検診 | 40歳以上 | 2年に1回 | 視触診・マンモグラフィ (乳房X線写真2~4枚) |
胃がん検診
胃バリウム検査とは、X線で胃の内部を撮影する検査です。X線は空気を突き抜けるためバリウムという造影剤を使用して、胃の内側の壁のひだを白く写し出します。検査前に胃を膨らませる発泡剤を飲み、バリウムを100mlほど飲みます。その後、胃にX線を当てながら7~8枚撮影します。撮影した写真は専門の医師によって読影(写真を診断)します。診断制度は70~80%と言われ胃がんの死亡率を減少する相応の根拠がある検診とされています。
大腸がん検診
大腸の中に、潰瘍やポリープが出来ていると便が通るたびに擦れて出血します。大腸がん検診は排出された便の中に血液反応がないかを確かめる検査です。排出された便をすべて検査することができないため、二日分の便を採取して検査します。便検査で血液反応が陽性であった場合は、出血原因を調べる精密検査が必要となります。必ずがんを見つけられる検診ではありませんが、がん化しそうなポリープの治療に繋ぐことができたり、早期予防、死亡率を減少する十分な根拠がある検診です。
子宮がん検診
婦人科医師が、子宮がんの発生しやすい子宮の頸部(入口)から専用のへらやブラシのような器具で細胞を採取し、顕微鏡で観察する検査です。正常な細胞からがん細胞に変化する過程が解明されている為、がん化する前に診断することも可能です。診断制度は50~80%と言われ子宮がんの死亡率を減少する相応の根拠がある検診とされています。子宮がんはHPVウイルスが原因と言われています。10代のうちに子宮頸がん予防ワクチンを接種することで感染予防が可能です。しかし、すべての子宮頸がんを予防できるわけではありませんので、ワクチンと子宮がん検診の併用をお勧めいたします。
- 子宮がん検診・経腟エコー検査は女性医師が担当しておりますが、学会等で不在の場合は男性医師が担当する場合がございます。ご了承ください。
- 子宮がん検診は、月経日を避けてご予約ください。正しい結果が出ず、後日再検査になる可能性があります。
乳がん検診
マンモグラフィはプラスチックの板に乳房をはさみX線写真を撮影します。40歳代では乳腺密度が高い為、斜めと横に挟み2方向から撮影します。50歳以上では乳腺密度が低くなっていく為、斜めに挟み胃方向からの撮影となります。視触診では見つけられない小さなしこりや石灰化を写し出すことができます。X線写真は専門の医師が読影(写真を診断)し、診断制度は70~80%と言われています。乳房超音波検査の精度も含めて推奨グレードは検証中です。また、マンモグラフィは乳房を挟む為痛みを伴います。なるべく、痛みが出ないよう努めておりますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
- マンモグラフィー検査・乳房エコー検査は女性技師が担当します。
- 乳がん検診は、月経前・月経中の「乳房に張りを感じる時期」をなるべく避けてご予約ください。特にマンモグラフィー検査は乳房を圧迫します。月経後の検査をお勧めします。
札幌市民の方は上記検診に対して札幌市が発行している無料クーポン券をご利用いただけます。 がん検診無料クーポンの詳細につきましては、札幌市ホームページ をご参照下さい。