診療・各部門
ME部は、臨床工学技士11名、視能訓練士4名(常勤3名、非常勤1名)の総勢15名が所属しています。
臨床工学技士
臨床工学技士は、医療に不可欠な医療機器(主に生命維持管理装置等)の操作及び保守点検を行う医療従事者です。医学・工学の知識を用い、医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。当院においては、血液浄化業務(血液透析、アフェレシス等)、循環器業務(心臓カテーテル検査治療・ペースメーカー関連等)、手術室業務(手術関連装置の操作・管理等)、その他医療機器管理等を通して、チーム医療の一員として患者様に安全かつ最適な医療が提供出来るよう業務に当たっています。
業務内容
1.血液浄化業務
透析室や病棟での出張透析、CRRT(持続的腎代替療法)、アフェレシス(LDL吸着、GCAP、PE、DFPP、SePE、レオカーナ)、CART(腹水濾過再静注法)等を行っています。
透析室は、28床(月・水・金2クール、火・木・土1クール)稼働し、3名の臨床工学技士が、機材の準備、プライミング、穿刺、開始・返血操作、患者管理等の臨床業務、各種関連装置に対する保守点検等の機器管理に携わっています。透析装置は、多人数用透析患者監視装置が27台、個人用透析装置が1台設置されています。また、個人用RO装置により病棟への出張透析にも常時対応しております。
透析情報管理システム「DiaCom」を使用し、透析装置への条件設定を自動化し業務の効率化を図り、ヒューマンエラーを軽減し、安全な透析医療を提供しております。
患者様の情報を集中管理するコンピューターに加え、タブレット型端末iPadも使用し、スタッフ間の効率的な情報共有を確実且つ円滑に行っています。
透析室での透析業務
2.循環器業務
循環器業務では、心臓カテーテル検査や経皮的冠動脈形成術(PCI)等に2名の臨床工学技士が携わっています。1名は清潔野で医師の介助業務、もう1名は外回りとして処置具の物出しや血管内イメージング装置(IVUS、FFR)等の操作を担当しています。また、ペースメーカ業務では、植込み手術に立ち会いプログラマーを操作、ペースメーカ外来や遠隔モニタリングシステムでのフォローアップを行っております。
緊急時にも円滑に対応できるように、体外式ペースメーカ・IABP・PCPS等の点検、動作確認、操作訓練も行い、万全の体制を整えています。
3.手術室業務
手術室内の医療機器(麻酔器・電メス・腹腔鏡関連装置)の点検・管理を行っています。眼科手術時(白内障・硝子体)の機器操作等も行っています。
麻酔器の点検業務
4.ME機器管理業務
院内の医療機器は、輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器等多岐にわたります。当院では、ME機器管理システム「HOSMA」により中央管理しています。機器一台一台をバーコードで管理し、点検、修理、使用履歴等の情報を記録しています。また、業務時間内では機器の貸し出し、不具合対応を行っています。更にメーカーによるメンテナンス講習会に定期的に参加し、院内での定期的な部品交換を円滑に行っています。
5.内視鏡業務
内視鏡検査、治療で使用する内視鏡システム(ビデオシステム、光源装置、プロセッサー)、内視鏡洗浄装置の始業点検、準備、使用後のスコープの洗浄を行っております。
視能訓練士
視能訓練士は、外来眼科領域におけるスペシャリストとして医師の指示のもと視機能検査を行うとともに、斜視・弱視の訓練治療や3歳児検診・健康診断の二次検診も行っています。乳幼児からお年寄りまで、世代を超えた患者様の大切な眼の健康を守るお手伝いをしています。
その他、勉強会や学術活動等にも積極的に参加し、日々精進しています。
業務内容
視力検査、眼圧検査、視野検査(GP・HFA)、眼底写真撮影、光干渉断層計(OCT)、超音波検査、角膜内皮細胞検査、網膜電位測定装置(ERG)、眼位検査、両眼視機能検査などを担当しております。