検査部のご紹介

診療・各部門

検査部は、検体・生理・病理・輸血の4部門からなり、パートを含む臨床検査技師14名、助手3名、委託検査職員8名で『顧客満足』『創意工夫』『有言実行』を目標に、認定資格をもつ技師が後進の育成に努めています。
2023年には日本臨床衛生検査技師会の品質保証施設認証を取得しました。2013年6月に部門システムを導入2024年10月に更新し、鮮明な心電図・脳波・超音波画像および病理組織・細胞診報告が電子カルテで閲覧可能となりました。また、他部署と協力して廊下に検査部への誘導ラインや案内を作り、院内TQM活動の最優秀賞をいただきました。毎月第三水曜日に開催する「三水会」は30年以上続く部内勉強会で、事例検討やKYT研修などを行っています。

業務内容

検体検査部門

血液や尿などのヒトから採取された試料を分析し、疾病の診断や治療効果などを知るための客観的データを提供します。2015年に検体検査部門を一新。緊急検査は、夜間・休日を問わず検体到着から30分以内に報告し、病院併設の健康管理センターの検査結果は60分以内に電子カルテに反映されます。
精度管理事業(サーベイ)にも積極的に参加しており、院内の感染管理や安全管理活動、糖尿病教室にもチームの一員として協力しています。≪日本医師会サーベイ:2023年度100点、2024年度100点≫
*早朝病棟検体回収:2009年4月から早朝7時に病棟の検体回収を行い、検査時間のピークを外来や健診検査の開始とずらすことで迅速な診療前検査の報告が可能になっています。

生理検査部門

健診業務のほかに、心電図・脳波・超音波検査・呼吸機能検査などの幅広い検査を行っています。さらに耳鼻科外来に出向いて平衡機能や聴力検査を行い、夜間緊急心臓カテーテル検査も支援しています。外来の至急超音波検査も全例対応し、診察時には電子カルテでの超音波画像が閲覧可能です。
また、待ち時間調査やアンケートを実施し、少しでも快適な空間となるように待合室のイスの配置や掲示物も工夫し、患者目線を大切にしています。「検査入口の2重カーテン」などのプライバシーの保護に配慮した取り組みは、感染対策を強化しつつ継続中です。
6名の超音波検査士は、研修医の超音波検査や看護師の心電図などの技術支援も行っています。

輸血部門(血液製剤管理)

安全な輸血を行うため血液型や交差適合試験を実施しています。緊急時の交差試験は24時間365日対応しています。献血による貴重な血液を無駄なく活用するため、部門システムを導入し血液製剤の管理を行い、輸血療法委員会を通じて臨床との情報共有を心がけています。
毎年2回、看護師の輸血研修を実施しており、適正輸血のための院内研修会も企画しています。

病理部門

手術中の迅速検査を含む病理組織診断、細胞診、病理解剖を行います。患者様の体から採取された細胞や組織を顕微鏡で観察し、専門の医師が診断します。病理組織診断は適切な治療のための最終診断として重要な役割を果たすため、毎週、細胞検査士も外科・内科・放射線科などの医師と共にカンファレンス(検討会)に参加しています。部門システムを導入し、より迅速な診断報告や既往の確認が容易になり、定期的に診療科別病理組織診断一覧を作成し診療に役立てていただいています。また、技師は外来や気管支鏡検査などの場に赴いて標本作製を行い、迅速検査にも対応しています。2019年12月には有害物質であるホルムアルデヒド排気装置を設置し、より安全な検査環境が整いました。残念ながら現在は検査部内での開催となっていますが、「新さっぽろ細胞診勉強会」を主催し、細胞検査士の育成にも貢献しています。

検査部スタッフの資格(2025年4月現在)

認定資格名 認定機関名 取得者数
細胞検査士 日本臨床細胞学会 5名
国際細胞検査士 国際細胞学会 3名
超音波検査士(消化器) 日本超音波医学会 6名
超音波検査士(循環器) 日本超音波医学会 4名
二級臨床検査士(神経生理学) 日本臨床検査同学院 2名
認定輸血検査技師 日本輸血・細胞治療学会 1名
認定認知症領域検査技師 日本臨床衛生検査技師会 1名
認定病理検査技師 日本臨床衛生検査技師会 2名
JHRS認定心電図専門士 日本不整脈心電学会 1名
特定化学物質・四ア亜鉛等作業主任者 北海道労働基準協会 2名
有機溶剤作業主任者 北海道労働基準協会 1名