「乳がん術後のリンパ浮腫予防とセルフケア」(第23回) (2017.8.29)

8月29日、今年度第4回目の「いきいき健康教室」(無料医療講演)を開催しました。今回は医療リンパドレナージセラピスト、リンパ浮腫療法士の資格を持った当院の看護師が「乳がん術後のリンパ浮腫予防とセルフケア」についてお話しいたしました。

私たちのからだには、血管と同じように全身に張りめぐらされたリンパ管があり、その中をリンパ液と呼ばれる液体が流れています。リンパ液は栄養素や老廃物、余分な水分を運搬・排出していますが、手術においてリンパ節廓清を行うことで、リンパ液がたまって腕が腫れることがあり、これを「リンパ浮腫」といいます。 講義では、リンパの流れを悪くしてしまう習慣やリンパ浮腫の症状について、日常生活で大切にしてほしいことをお話ししました。 参加者全員で行ったセルフマッサージでは、リンパマッサージのポイントである「ゆっくり、やさしく、どこへ流すか意識して」をお伝えしながら体験していただきました。リンパ管はとても細く、皮膚のすぐ下を通っているため、筋肉をもみほぐすように強く押してマッサージをするとリンパ管が潰れてしまい、流れなくなってしまいます。今回、実際に力の強さや擦るスピードを体験していただいたので、参加された方からは「とても参考になりました」と声をかけていただきました。 リンパ浮腫は術後いつ発症するかわかりません。リンパ浮腫予防のためには正しい知識を身につけ、早期発見、早期治療が出来るよう、日頃から自分の状態を把握し、いつもと違う症状に気付けることが大切です。 次回のいきいき健康教室は、9月28日(木)14時00分から当院の外科医が「知っておきたい、乳がんのこと」について講演いたします。みなさまお気軽にご参加kください。

乳がん術後のリンパ浮腫予防とセルフケア

 第23回いきいき健康教室のパンフレットはこちら(PDFファイル 624KB)

(JCHO札幌北辰病院)

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