第14回市民公開フォーラム (2013.02.01)

病院長平成25年2月1日(金)、午後5時15分から当院エントランスホールにおいて第66回札幌北辰病院開院記念行事「第14回市民公開フォーラム」を開催しました。

演奏
第1部はソプラノ・鈴木敦子さんの歌と、ピアノ・神原希未さんの演奏で「ユー・レイズ・ミー・アップ」などの数曲が演奏され、第2部は当院眼科部長の廣瀬茂樹医師による記念講演で「白内障について」の講演を行いました。

まだまだ寒い中、多くの方に足を運んでいただきありがとうございました。

記念講演「白内障について」

廣瀬医師 白内障と言うと高齢者の病気というイメージがあると思います。実際、80歳になれば100%白内障が確認されるといわれております。しかし、白内障は比較的若い方々に見られる場合もあります。  原因としては加齢のほか、糖尿病等全身疾患に伴う白内障、目の炎症性疾患、緑内障等目の手術後にみられる併発白内障、ステロイドの長期使用によるステロイド白内障、外傷性白内障、遺伝によるものや妊娠中の風疹罹患による先天白内障、放射線、紫外線、赤外線による白内障などがあります。その他、喫煙や 糖分、脂肪の過剰な摂取は白内障の発症を促進するという報告もみられます。

病院長 白内障の手術時期については  1)車の運転免許の更新に必要な視力が確保できなくなった時  2)矯正視力1.0あるが白内障で見えにくい  3)日常生活に困ったとき が主な目安です。もし悩んでおられるようでしたら気軽に眼科外来受診していただきたいと考えます。

尚、成人の中途失明の原因疾患としては緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症などがあり、40歳以上の成人に見つかることが多い疾患です。これらの疾患の早期発見、早期治療といった意味でも眼底写真判定による検診を受けることをお勧めいたします。

(札幌北辰病院 眼科部長 廣瀬茂樹)

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