超音波検査は、超音波の反射の性質を利用して体内の臓器を画像化する検査です。映像化することにより、大きさや血流の評価が可能です。
検査部位
心臓、腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・消化管など)、体表臓器(乳腺・甲状腺・皮下・血管など)、泌尿器科領域(膀胱・前立腺など)、産婦人科領域(子宮・卵巣・胎児など)など大部分の臓器の観察に使用されています。
検査時間
- 内容によって異なりますが、おおよそ20-30分程度です。
長所
- 侵襲性がなく繰り返し検査が可能です
- リアルタイムで画像の観察ができます
- 検査範囲が広く、多方向からの観察が可能です
- 超音波装置は移動可能なため、検査室だけでなく、病室などでも検査ができます
短所
- 骨や空気の存在に弱いため、観察の視野が狭くなることがあります
- 撮影者の知識と経験が必要です
注意していただきたいこと
- 検査前に絶食をお願いすることがあります。
食事によってお腹の中のガスが増えるため、鮮明な画像が得られなくなります。また、胆嚢の検査の場合は、胆嚢が小さくなってしまうため十分な観察ができなくなります。 - 脱ぎ着しやすい服をお勧めします。
部位によっては、服を脱いでいただくことがあります。 - 検査中に息を吸ったり、吐いたりをお願いすることがあります。
呼吸に合わせてお腹の臓器が動くことを利用し、観察視野を広くしています。 - 検査結果はその場でお答えすることはできません。
病院で行われている検査はさまざまあり、主治医が検査を組み合わせて総合的に診断しています。
超音波画像診断装置 ~汎用から専門領域まで~
循環器領域に強い超音波画像診断装置 ~Vivid E95 GE社製~
高い空間分解機能とフレームレート(リアルタイム性)が実現され、リアルタイムで膨大な超音波データの情報処理が可能。
高画質かつ情報量の多い検査画像の提供は、超音波検査における描出不良例の減少につながり、結果として検査時間の短縮および再検査の減少につながることから患者負担の軽減が期待さる超音波検査装置です
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小児・循環器領域に強い超音波画像診断装置 ~Vivid S5 GE社製~
小型・軽量かつ高性能な小児・循環器領域に強い超音波画像診断装置です。
Vivid S5は、独自のハーモニクス技術でより見やすい画像で壁運動評価やフォローが可能。心臓の血流はもちろん、高血圧患者の評価に必要な腎動脈血流、頸動脈血流まで高感度に検出。
一台で心臓ルーティン検査から、腹部、血管の検査にも対応し、そして、誰もが使いやすいエルゴノミクスデザインにより検査効率を向上し患者さんの負担軽減へ。
最先端エコー検査をだれもが使いやすくコンパクトにしたエコー装置です。
多目的汎用超音波画像診断装置 ~Logiq E10 E9 GE社製~
Bモード(モノクロの断層画像)だけでなく、血流イメージモードなどでも高い空間分解能とフレームレート(リアルタイム性)、感度の向上を実現。
有機ELディスプレイで画像を表示することで、データ取得、画像処理、表示まで高画質が可能となった超音波画像装置です。
Volume Navigation System
CTやMRの画像とリアルタイムに比較できるVolume Navigation機能等を備えた高性能な多目的汎用超音波画像診断装置です。
Women’s Healthcare領域を対象とするVolusonP8 GE Healthcare
操作の効率性と内診台横での使いやすさを考慮した経膣用超音波画像診断装置です。
内診台でのメイン使用を考え、経膣用マイクロコンベックス画像にトコトンこだわり、高分解能であり、深部まで均一な画像を提供。
プローブもコンソール機と同じ素子を用いており、高画質、高感度カラードプラを提供。
内診室における患者様への負担がより少ない経腟超音波検査の可能性を拡げます。
経膣用マイクロコンベックス画像