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医療の現場から『急性虫垂炎』 (2014.01.09)

腹痛急性虫垂炎は虫垂の内部で細菌が増殖し炎症を起こす状態のことをいいます。急性腹症(急激な腹痛をきたす疾患)の中では頻度が最も高い病気です。一般的でありふれた病気で、だれもが発症する可能性のある病気でもあります。みぞおちが痛くなり、徐々に右下に痛みが移動するというのが典型的な症状で、発熱や吐き気を伴うこともあります。診断は超音波検査やCT検査で行い、検査結果にもとづいて治療方針の決定を行います。
治療は一昔前までは診断が難しく重症化する可能性が高かったため、ほとんど手術を行っていましたが、診断精度の向上や、抗菌剤の開発により、抗菌薬で保存的に治療することが可能となってきました。この場合は抗生剤が無効な場合や、再発する可能性があり、保存的に治療した場合の再発は30~70%といわれています。
炎症が高度な場合や周囲に膿瘍を作っている場合、また、穿孔している場合には、緊急手術が必要になります。これまで虫垂炎の手術は、右の下腹部を斜めに3~5cm切開し、開腹して行うことが一般的でしたが、現在では腹腔鏡を用いた手術が普及しています。腹腔鏡下手術は傷が小さく目立たない、手術後の回復が早く入院期間が短くなるなどのメリットがあり、当院でも虫垂炎に対する腹腔鏡手術を導入しています。
腹腔鏡下手術では、より高度の炎症や膿瘍がある場合には手術中に開腹する必要がでてくることがあります。そのような虫垂炎は、手術に伴う合併症の頻度が高くなってしまいます。そこで、このような場合は、抗菌剤治療による再発のリスクと、緊急手術による合併症のリスクを軽減させるために、間歇期虫垂切除術を行うことがあります。合併症の起きやすい炎症の強い時期は抗生剤で治療し、炎症が治まってから腹腔鏡下に虫垂を切除するという方法です。こうすることでより安全に治療することが可能となります。
もちろん虫垂炎といっても炎症や重症度は様々であり、ケース・バイ・ケースで治療方法を選択することが重要となります。皆様の状態やご希望に合わせた最適な治療を行いたいと考えております。

(札幌社会保険総合病院 外科 高橋秀徳)

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